診断と治療のためのCOPDガイドライン/COPDの診断

COPDガイドライン

診断基準

  1. 1.気管支拡張薬投与後のスパイロメトリーで1秒率(FEV1 / FVC)が70%未満であること。
  2. 2.他の気流閉塞をきたし得る疾患を除外すること。
  • 長期にわたる喫煙歴がある場合、慢性に咳、喀痰、労作時呼吸困難などがみられる患者 に対してはCOPDを疑う。
  • 診断確定には、X線画像検査や呼吸機能検査、心電図などにより、気流閉塞をきたす他疾患を除外する必要がある。気道可逆性の大きいCOPD、可逆性の乏しい難治性喘息、COPDと喘息が併存している症例では、喘息との鑑別は困難である。

鑑別を要する疾患

  1. 1.喘息
  2. 2.びまん性汎細気管支炎
  3. 3.先天性副鼻腔気管支症候群
  4. 4.閉塞性細気管支炎
  5. 5.気管支拡張症
  6. 6.肺結核
  1.   7.塵肺症
  2.   8.リンパ脈管筋腫症
  3.   9.うっ血性心不全
  4. 10.間質性肺疾患
  5. 11.肺癌

臨床所見

  • COPD に多い症状は、慢性の咳と痰、労作時の呼吸困難(息切れ)である。
  • 症状はmMRC、CAT、IPAG などの質問票を用いて、客観的に評価する。
  • COPDの早期では自覚症状や身体所見は出現しないことが多い。

*mMRC(the Modified British Medical Research Council): 日常生活に対する呼吸困難(息切れ)の影響を測定
   CAT(COPD assessment test):COPDの症状やQOLに関する8項目を0〜40点で評価
   IPAG(International Primary Care Airways Group):COPD 関連症状と危険因子を測定

呼吸困難(息切れ)を評価する修正MRC(mMRC)質問票

呼吸困難(息切れ)を評価する修正MRC(mMRC)質問票

検査

画像診断

  • 胸部単純X線写真や胸部CTは、他疾患の除外などCOPDの診断に有用であるが、画像のみでCOPDを診断することはできない。
  • 胸部単純X線写真は、進行した気腫性病変および気道病変の診断に有用であるが、早期の病変検出は困難である。
COPDの胸部単純X線写真
A:正面像
B:側面像

呼吸機能検査

  • COPDの診断には、スパイロメトリーによる気流閉塞の検出が必要である。
  • 閉塞性換気障害(FEV1/FVCが70%未満)を気流閉塞の判断基準とし、気管支拡張薬吸入後の測定値を用いて評価を行う。
  • COPD のガス交換機能の低下は、DLCOの低下を指標とする。

『COPD(慢性閉塞性肺疾患)診断と治療のためのガイドライン 第4版』より改編

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